令和になってからも、御朱印めぐりと称して、相変わらず御朱印ガールは元気に御朱印集めに奔走しているようです。御朱印集めが趣味になっている、御朱印ガールと呼ばれる女性たちが多くいらっしゃるようですが、その一方で、あちこちから「迷惑だ!」とか、また、トラブルなども発生しているようです。
そこで今回は、正しい御朱印集めの、マナーや、なぜ集めるのか、その理由についてもお伝えしていこうと思います。
御朱印ガールが御朱印を集める理由とは?

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まず一つは、神社やお寺で提供される「御朱印」を集めることが、パワースポット巡りと同様に考えられているからのようです。
二つ目の理由としては、御朱印をアートとして捉えている方や、旅の思い出として集める人が増えているようです。それ以外では、御朱印帳そのものが人気を博しているようです。
御朱印帳は何故人気があるのか?

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御朱印帳はほとんどが、その場所オリジナルデザインのものが用意されています。御朱印帳の装丁が和紙で作られたものから、友禅で作られた煌びやかなものまで多くの種類があります。

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特定の場所にゆかりのある人物や図柄がデザインされていたり、また、とてもかわいらしい花が刺繍されているものもあり、御朱印帳そのものが、とても女性にとっては魅力的なもののようです。
なぜ御朱印は人気?御朱印の魅力とは?

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御朱印は、デザインが神社ごとに特徴があって素敵なものです。デザインが違う御朱印帳をいろいろ集めて、それを見返えす事で、その時の思い出がよみがえってくる楽しさが魅力のようです。
また、キャラクターデザインの御朱印帳や、可愛い花柄の御朱印帳など、種類も豊富なので、たくさんの女性が御朱印帳にハマってしまう理由のようです。
御朱印の一番の魅力は、なんといっても、寺社名や本尊名が手書きされていることではないでしょうか。
御朱印の本来の意味と由来

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御朱印の起源は、もともと神社やお寺に写経を奉納した証として、神社やお寺からいただく証書の事を指していたようです。
お寺と、ご本尊の名前をしたため、当日の日付を入れた半紙に朱で押印してもらうため、「御朱印」と呼ばれてきたという由来があります。
しかしこれが江戸時代の後期以降に、参拝した時にも記念として納経帳にスタンプを押してもらうようになった事が始まりのようです。
大正〜昭和初期には、旅行の記念として寺社の朱印や観光地の記念スタンプを集めるという習慣が定着し、昭和初期にはスタンプの収集ブームが起こり、御朱印もスタンプと同列に扱われていたようです。
そこで、スタンプと寺社の朱印を分ける意味で、「御朱印」という名前で呼び始めたのが始まりと言われています。
御朱印の本来の意味とは?
昔は納経印には、納経した証、そして納経した証を集めることで極楽浄土に行けるなどの意味がありました。しかし今では、写経を納めなくても参拝の印として500円程度で御朱印をいただくことができます。
神社や寺へ足を運び、参拝して、その証しに御朱印をいただき布施をして帰る。この一連の行いをすることが重要で、「功徳」(くどく)があるものです。ただもらいに行くだけでは意味をなしません
御朱印は昔からの本来の意味からは、少しかけ離れてきていますが、現在は神社やお寺にお参りして、そこに祀られている神仏に「ご縁を結んだ」と言う証に神様や仏様から頂く証が、御朱印です。
従って、御朱印をいただくためには、まず参拝してからでないと「ご縁を結んだ」という証の御朱印はいただけないと言う事になりますので、が必要です。
また、御朱印をいただく際に気をつけたいのが、「おいくらですか?」ではなく、「おいくらお納めすれば良いですか?」と聞くことです。御朱印は、お金を払って買うものではなく、神社やお寺をお参りして、神様や本尊と結んだご縁を「納める」ためにあるからです。
御朱印をめぐる迷惑行為とトラブル
まず一番多いトラブルが、参拝もせずにいきなり御朱印をいただきに行くことです。これについては、知らなかったとも言えなくもないですが、やはりマナー違反です。御朱印をいただきに行く前には、しっかりとした下調べや準備がやはり必要です。最低限のマナーを守って、御朱印をいただいて下さい。
次に、神社や寺院で提供される「御朱印」を集めることだけが、パワースポット巡りのように取りざたされていますが、神社やお寺にお祀りされている神仏に 「ご縁を結んだ」 ことへの証が御朱印ですから、くれぐれも間違わないようにしたいものです。
御朱印帳にまつわるトラブル!
数量限定の特別御朱印を巡って、職員らに暴言を吐いたり、御朱印帳をひきちぎったりなどの行為や、高額で御朱印帳をフリマアプリなどに出品したり等、目にあまる事が起こっております。
もう一度、御朱印の意味を理解してから、御朱印をいただくようにしてください。
御朱印帳集めについてのまとめ
御朱印は、参拝の証なのですから納経や参拝が「主」であり、御朱印はそれに付いてくるものと言う考え方もあります。また、「御朱印集めが趣味などという事は本来はありえない。」
「御朱印をいただくために参拝するなど本末転倒!」
「実際にはスタンプラリーと化してしまっている方もかなり多いようです。」
と言う意見もあります。
しかし一方で、御朱印集めの目的は、旅行の記念やアートとしての収集、あるいは、「その他各人が定義する」で良いのではないかと言う意見もあります。
いずれにせよ、御朱印を収集することは、決して悪い事ではありません。いろいろな神社やお寺に行って、御朱印帳をいただいてくる事が収集する方にとって有意義な事であれば良いのではないでしょうか?
ただし、御朱印帳をいただくのであれば、それなりのマナーを守って欲しいものです。
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