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お稲荷様は日本で愛される庶民の神様!商売繁盛の神様として何故人気なのか?

日本の神様と神社

「お稲荷さん」と呼ばれ庶民の間で愛されている「お稲荷様」は、全国各地に鎮座しています。もし稲荷信仰が無かったとしたら、神様の存在がこんなにも日本人の生活に密着していなかったと思われます。

この「稲荷信仰」が、これほどまでに日本人に愛された理由はいったいどこにあるのでしょうか。商売繁盛の神様として知られている「お稲荷さん」ですが、どうして現在においても、このように人気が高いのでしょうか。

今回は、この商売繁盛の神様である「お稲荷様」について解説してみたいと思います。

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お稲荷さんのご神徳が広まった理由とは何か?

豊川稲荷 東京別院

「お稲荷さん」の信仰は、どうしてこれ程までに全国津々浦々まで浸透していったのでしょうか。商売繁盛の神様として知られている「お稲荷さん」ですが、京都の「伏見稲荷大社」の主祭神である「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)は穀物神ですから、お稲荷さんは、もともと農業の神様です。

農業は生産活動の基本ですから、商売繁盛へと繋がって行くのは自然の流れのような気がします。特に「稲荷信仰」の場合は、平安仏教の「現世利益志向」と結びつくことによって、神徳の広がりが加速したものと思われます。

平安仏教の主流であった密教は、「加持祈祷」(かじきとう)などにより、現世利益がもたらされるとして、当時の貴族社会に広く受け入れられました。このような仏教の流れは、生産活動を受け持つ「稲荷神」と結びつきやすかったのではないでしょうか。

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稲荷神は「日常生活にまつわる神」として信仰を集めていた!

宇迦之御魂神

「稲荷神」は、すでに平安時代には、婚姻や出産などを含む「日常生活にまつわる神」として信仰を集めていたと言われています。「現世利益」をもたらす神様の人気は、かの有名な「清少納言」も稲荷詣をしたときの様子を「枕草子」に書いていることからもうかがい知ることができます。

●「現世利益」(げんぜりやく)とは?
神仏を信仰することによって、現世において得られる利益のことを言います。

特に平安時代には、宮中のエリート女性から庶民に至るまで、「貴賎」(きせん)にかかわらず老若男女が「稲荷詣」をしていたことです。

●貴賎とは?
「貴賎」(きせん)の意味は身分の高い人と低い人のことを指します。

以上のことからも「現世利益」が、いかに人々を引き付けると言うことが良く分かります。この「現世利益」というものが、稲荷神の人気が高い理由となっています。これは現在においても同じことで、「伏見稲荷大社」には、年間を通じて多くの参拝者が訪れています。

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お稲荷様と弘法大師空海との関係

平安時代の初め、真言宗を開いた弘法大師の空海は、嵯峨天皇から東寺を下賜され、その後「稲荷神」を東寺の守護神としました。稲荷信仰広まるうえで、稲荷神が真言密教と結びついたことが大きなことでした。稲荷神と真言密教を結びつけたのは、ほかでもない「空海」だったのです。

弘法大師空海と稲荷神はどうやってむすびついたのか

弘法大師 空海
出展:全国旅行業協会

稲荷神のルーツを探れば、もともと「山城国」(現在の京都府南部)の渡来系豪族であった「秦氏」が祀った氏神だとされています。空海は下賜された東寺に密教の道場を開くことになりますが、この時、豪族であった「秦氏」の協力を仰ぎ、材木を伏見の稲荷山から切り出したとされています。この縁がもとで、稲荷神は東寺の守護神になったと言われております。

現在も毎年行われている「還幸祭」では、神輿行列が東寺に立ち寄り、僧侶により「東寺神供」を受けて本社に帰ることになっています。

東寺神供

東寺神供とは、稲荷神社の五基の神輿が東寺の東門(慶賀門)に到着し、東寺は門前に供物(神供)と神酒を各神輿にお供えし、僧侶の読経とともに、稲荷大神をお迎えする儀式が行われます。

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お稲荷さまの経歴

お稲荷様と呼ばれる神様は、古事記においては「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)、日本書紀では「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)と言います。

「宇迦之御魂神」 は、稲荷神社のご祭神で、農耕や食物などの五穀を司る神様です。もとは農業や食物の神様でしたが、近世では、商人や武士からも崇拝されるようになります。

ご神徳は、「商売繁盛」「五穀豊穣」です。

また、主な稲荷神社は日本三大稲荷とされている「伏見稲荷大社」「笠間稲荷神社」「祐徳稲荷神社」です。京都の「伏見稲荷神社」は全国のお稲荷さんの総本宮です。周辺の稲荷山全帯を神域としています。本殿前に建っている楼門は、豊臣秀吉により造営されたものです。

茨城県の笠間稲荷神社

笠間稲荷神社
出展:観光いばらき

茨城県にある「笠間稲荷神社」は、白雉2年(651年)に創建された古社で、日本三大稲荷神社の一社とされています。また、胡桃の林があった場所にお稲荷さんが祀られていたことから、「胡桃下稲荷」(くるみがしたいなり)とも呼ばれています。

ご祭神は、やはり「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)です。 農牧や水産・養蚕を始め、あらゆる「殖産興業の神」「蘇生(よみがえり)の神」「生成発展の神」「産霊(むすび)の神」「火防の神」として霊験あらたかな御神徳があり、普く全国の人々より崇敬されています。

本殿は江戸時代の末期安政・万延年間(1854~1860)の再建で、銅瓦葺総欅の「権現造」で、昭和63年に国の重要文化財に指定されています。

佐賀県の祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社
出展:ウィキペディア

祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、江戸の五大将軍「徳川綱吉」の時代にあたる、貞享4年(1687年)肥前鹿島藩主「鍋島直朝公」の夫人「花山院萬子媛」が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請された稲荷神社です。

祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一社で、「商売繁昌」「家運繁栄」「大漁満足」「交通安全」等の祈願が絶えず、参拝者は年間300万人にも達しています。これは、九州の神社では「太宰府天満宮」に次ぐ参拝客数となっています。 地元では「祐徳(ゆうとく)さん」の愛称で親しまれています。

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